Jim ALbertに会ってきた
東京から帰ってきた。
やはりバスの移動とは疲れるもので、移動中ずっと寝てたにも関わらず日中は眠たくてしょうがなかった。
それでも何とか用事も済まし、楽しむこともできた。
元々の用事というのは公開講演会に出席すること。
セイバーメトリクスという野球を対象にした統計学の一分野があって、その中において第一人者でもあるJim Albert教授がアメリカから来日して
”Detecting Sreakiness in Baseball Hitting Data Using a Bayes Factor”(邦題:ベイズファクターを用いた野球の打撃データの好不調の波分析)というタイトルでスピーチをするということだったのだ。
元々この方は"Curve Ball"(邦題:メジャーリーグの数理科学)という本を10年程前に出されており、当時高校生だった自分はこの本を読み感銘を受け、統計学というものに引かれていった。そういう経緯もあり、今回の講演は逃すことが出来ないものだったのだ。
内容は非常に面白いものだった。統計学の予備知識がなくても、というわけにはいかない内容だったがそれでも野球が分析されていく過程は実に楽しいものだったと思う。
ざっくばらんに言うと、本当に選手には好不調の波というものはあるのだろうか?あるとするのならどの位それが激しいのか他の選手と比較できるものなのだろうか?という疑問から始まり、常に(出塁、ヒットを打つ)確率が変わらないという仮定の元のモデルと比較する、というものだ。そして打撃にも色々あって、今回はヒット、ホームラン、三振の3つにフォーカスを当てていた。
この中であれば選手の正確な能力を測る、という点で三振が一番好不調の波を反映しやすそうだという結論ではあった。
どうやらこの分析は拡張され、それがアメリカのChanceという雑誌にも掲載されるという。思い出したらまた買ってよんでみたいものだ。
まあ講演は英語が分からない人のためにも一応、通訳(解説?)っぽい人もいたのだが、スライドを読むだけで全然教授の言ってることを伝えられてなくて苦笑。
スライドだけならあとでドキュメントで確認できるのに・・。