日々是扑克

ポーカーと日常を絡めた話をするブログ

Miss. マグニチュード

興味深い記事をひとつ。

 

How meaningful your mistakes are is a function of the frequency of how often you get into that situation, and the magnitude of how much reduced your expectation is when making a suboptimal play. Multiplied together, those tell you how significant your mistake was. Therefore, the more rare the situation and the closer the decision, the less you should careabout the answer of what action you should have taken.

 

要約すれば、そのミスがどの位重大であるかはそのミスを犯す機会とそれをすることによって下がる期待値の度合いを掛け合わせたものであるということだ。

つまりあまり起こりうる確率の低い場面においては、それがどれ程大きな損失を生み出そうとそこまで重要なことではなくなってしまうという内容。

前日KKがAAによくぶつかるという話をした。

例えば、KKはAAに対しておよそ18%程の勝率しかない。その際大抵の場合はスタックを賭してぶつかることになるのでEVは、

 

0.18 × (-100bb) = -18bb  となる。

 

しかしKKを持っていて、テーブルの誰かがAAを持っている確率はおよそ4%なので、このミス自体の度合いは、

 

0.04 × (-18bb) = -0.72bb となる。

 

これは大した数字ではないだろう。相手がAAをもっているのではないかと不必要な心配をしてKKの持つバリューを取りきれない方がむしろ問題だったりする。つまり、このことに関して深い考察をして時間を割く必要はないのだ!!

 

人間はいらぬ心配をしたりする生き物だ。例えどんなに発生確率が低くても、その時に生じる損失を恐れる余り歩みを止めてしまったりする。

 

ここは、ぐっとこらえ考慮すべき程度なのかどうかを定量的に考える癖をつけておきたいものだ。

 

<追記>

上記のミスの度合いは若干変わってきたりする。というのもKKで3betまでもっていった際、4betで返すハンドというのはレンジでかなり限られてくる。そうなるとそのレンジにAAが含まれる確率は飛躍的に高くなる。

こういうことを考慮する場合は事前分布、事後分布なるものの考え方が必要になるので(面倒なので)ここでは割愛する。